銅厚
銅厚とは?
銅厚とは、PCBの層上の銅箔の厚さを表す標準的な尺度で、オンス毎平方フィート(oz/ft²)で表されます。1オンス銅はおよそ35マイクロメートル(1.4ミル)の箔厚に相当します。よく使われる銅厚には0.5オンス(17.5μm)、1オンス(35μm)、2オンス(70μm)があり、大電流のパワーエレクトロニクスなど特殊な用途では3オンス、4オンス、あるいはさらに厚い銅も用いられます。銅厚の選択は、配線の電流容量、実現できる最小配線幅と間隔、放熱能力、そして基板全体のコストに直接影響します。
銅を厚くすると、同じ電流をより細い配線で流せるようになり、熱の拡散性も高まりますが、一方でエッチングが難しくなり、製造会社が安定して実現できる最小配線幅と間隔が制限されます。2オンス銅を用いる設計は、同じ設計を1オンス銅で作る場合よりも配線間隔を広く取る必要があり、その分だけ配線領域を消費します。多層基板では層ごとに異なる銅厚を使い分けることもできます。たとえば、電流容量のために電源層を厚い銅とし、細かい配線のために信号層は標準の1オンス銅とする、といった具合です。
銅厚を踏まえたデザインルール
銅厚と実現可能な配線形状との関係は、デザインルールに反映すべき重要な制約です。銅厚のパラメータを配線幅・間隔の計算に取り込む物理駆動型AIレイアウトツールであれば、配線の判断が各層の銅厚における実際の製造能力と矛盾しないことを保証できます。銅厚と配線密度のトレードオフを検討したい場合にも、異なる銅厚構成で生成されたレイアウトが、電流容量・熱特性・配線密度の釣り合いが最も取れた選択肢を選ぶための具体的な材料となります。





