シリーズ全体を読む
この記事は、Quilterの物理法則に基づくレイアウト自動化を使い、NXP i.MX 8M Mini搭載コンピューターを再現した過程を詳しく紹介するシリーズの一部です。
PCBツールの年間予算では、対象のチーム、基板、サービス、リリース作業をそろえる必要があります。Altium、Cadence、Siemens、自動化を加えた運用を同じ範囲で評価してください。ベンダー名だけでは同等の構成を定義できません。
年間の比較基準を作る
年間ソフトウェア・サポート契約、基板数、人の作業時間、間接費込みの時間単価、対象の修正費を集めます。一度だけの移行作業と継続運用を分け、共用基盤の費用を一貫して配賦します。自動化後も必要なCADライセンスは引き続き計上します。
年間作業費=基板数×1枚あたりの実測工数×間接費込みの時間単価。
複雑さが大きく異なる場合は、代表的な基板群に分けます。同じ案件工数を人数分に増やさないでください。160時間がチーム全体の工数なら、一度だけ数えます。
仮定に基づく感度分析
年間20枚、1枚160時間、単価140米ドルとします。基本人件費は20×160×140=448,000米ドルです。通常工数に修正が含まれず、別途20%の修正枠に根拠がある場合は537,600米ドルになります。160時間に修正がすでに含まれている場合、この枠を加算してはいけません。
計算例として、537,600米ドルの人件費が15%減ると80,640米ドル相当、25%減ると134,400米ドル相当の能力が空きます。どちらの割合もQuilterの実測結果ではありません。純便益を示す前に、実際の追加サービス、統合、研修、検証費を引きます。改善がないケースも含めてください。
比較可能な契約条件を使う
同じ導入形態、サポート水準、必要機能で見積もりを取得します。公開価格は別製品、別地域、別の契約条件を指している場合があります。Quilterの現在の料金は、配線対象ピン数に基づく案件単位です。架空のユーザー料金や出力上限ではなく、計画する案件と実際の見積もりから年間費用を推定します。
運用の実態と照合する
- 空いた能力を予算の付いた仕事に使えるか。
- 外部支出が減るのか、給与を支払う時間の配分が変わるだけか。
- レビュー、統合、再研修の費用をすべて含めたか。
- 試行が年間計画の基板群をカバーしているか。
- 案件数が減る、または工数改善が出ない場合はどうなるか。
日程の価値と将来売上の可能性は、別シナリオに置きます。四半期ごとに実際の費用と承認済み設計を使って予測を見直してください。年間TCOは、特定のプラットフォームが常に安いという主張ではなく、予算の判断に使う道具になります。
























